首飾り/唐草フウ
 
つきと金星のあいだに
カチャリと流れていったものが一瞬をすぎて
それは未来のような行方で


幸せとか苦しいとかというものと別次元
何もない世界のもとにある、わたし
すべての動作や感情を引き出しきったら
ひとりで、ひとりで、ひとりだった

つきと金星のはざまで
さよならと告げたのは首飾りの色
それは体をすり抜けるような未来で




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