冷たい夏/ぽえむ君
 
夜明けとともに
目的もなくふらふらと
外を歩いてみる
そこの夏は冷たかった

葉の上の雫に触れ
その一瞬にしかない冷たさは
手のひらの中で
やがて消えてゆく

川のせせらぎの音も
どこか角があり
そこにしかない冷たさは
地面を冷やしている

畑の野菜たちが
冷たい夏の中で
眠っている
冷たい夏が閉じてゆく
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