アステカの心臓/rue
 
背中から出たコードをディスプレイのプラグにつなぐと
身体が青に赤に金色に光りだし量子化されドットに再構成されてゆく
高電圧に踊り狂うさまは走査されピクセルに変化して
いくアニメーションのようで
観客は奇声をあげ
僕は頭の熱さに皮膚の糜爛に悲鳴をあげ
身体からは焦げ臭いニオイが
立ち始め
ちりぢりと燃えてゆき
光子化されレイザービームのように天空を指し示す

カーニバルが絶頂に達すると
僕はプラズマ

踊り狂う人々の上空を
火の魂となり照らし出し
街中の蛍光灯やネオン管に灯を付ける

選ばれしヴィジュアル・ジョッキー達がスクリプトを
打ち込んでいくと僕は色を変え
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