スペース・ヌードル/
大覚アキラ
宇宙が
ほんとうにあるとして
その一番果てに
宇宙の端から端まである
途方もなく巨大な滝が
流れ落ちているとして
そんな
宇宙の果ての滝を想像しながら
いま
おれはカップラーメンに
熱湯を注いでいる
宇宙の果ての深淵を覗きこむ
永遠に似た三分間
宇宙なんて
ほんとうは
ないのかもしれない
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