5月18日(火) 「下敷きで光を」/馬野ミキ
なぜオレの詩に心が動かされるのか
君の中にこれがあったからだ
なぜ感動は常に決して新しいものではなく、思い出されたようにおこるのか
すでに君が知っていたからだよ
オレが怒るとしたら
君がほんとうは自分で出来ることを、オレにやらせようとした時だ
今までのオレだったら理解されないとしたらスネていた
世の中なんて馬鹿ばっかだと
そうしてひきこもったのかもしれない
作業所で箸の袋詰めに甘んじた、
今は違う
オレは絶対にあきらめない
そうして心を開き続ける
そうして気合をいれ続ける
絶対にあきらめない
オレはおれを見捨てない
そうしてスネたりグレたりしない
なぜか
そのたった一本しか残された道がないほど
オレの悪魔っぷりははなはだしかったのだ
オレは悪魔を飼っている
一生倒せないだろう
ともだちだもの、
下敷きで光を反射させ、
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