Jail Fuck/maynard
自覚するのに長い年月を要した
幼くも美しく純粋だった俺の魂は
お前達によって偽物と摺りかえられた
未だに鼓動を打ち続けているという事は
俺はまだ生き続けているんだろう
傷口が腐って異臭を放っているにしろ
傷跡が癒える事は無いにしろ
汝生存で受けた痛みを隣人に施せ
炎の海 立ち泳ぎを強いられている
束の間の安息が欲しい
氷の山 登山を強いられている
少し眠りたい
もっと近くに寄って来い
俺の瞳に映るものが覗けるぐらい
もっと寄り添って来い
お前の臭いが嗅げるぐらい
魂で感じてくれ
禁圧の囲いに解き放たれて
不完全な俺
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)