太陽の苦悩/宮本 心
晴天が続くある日
みんなの態度がコロリと変わった
川は干上がり
作物は枯れ
みんなが僕を恨めしそうに見ている
どうしたの?
そんな目で僕を見ないでおくれよ
遂に人々は雨を乞い始め・・・・
みんなが口々に呟きはじめた
「晴れが続くと災難だ」
「どうしてこんなに日射しが強いのかしら?」
「紫外線には注意しなくちゃ」
「異常な暑さで昼間は外に出たくないよ」と・・・
僕はハッとした
みんな、僕を必要としてくれていたけど
みんな、僕を好
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