即興情熱/rabbitfighter
 
はいるけど
選ぶのは君の自由だ ちょうどいいなんてことはなかなかない

かなしみ

どれだけ深くとも
あなたの方法は洗練されている
僕たちの情熱はいつも
あついまま静かに横たわる
初夏 道端
夕焼けに胸が押しつぶされて
君は僕を地平線の上で抱きしめる
ここにいっしょにいてくれてありがとう
何もかもが顕わになる 
暮れる日の 薄暗がりの中で
まぶしすぎて見えなかったものたちすべてが
必然になる
今や僕たちは夜の中にいて
闇が満ちたのだと理解する
嘘や暴力や押し付けられた思想から
疎外された身体を取り戻した
夜はまた
君の姿を僕の目から奪うけど
この静けさにひそむひそやかな情熱は
まったく信じるに足りるだろう
まだ夜は明けない
祈りの夜 朝を待つ夜

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