年上の彼女。/空 春色
えなくて 恥ずかしかった。
自分の顔が 熱くなるのがわかった。
「クスッ」
彼女は笑った。
「どこ行こっか?」
そう言うと 再び 僕の手を 握り 彼女は歩き始めた。
風に揺れる柔らかな髪
優しくていい匂いが 君の存在を 確かめさせる。
一緒にいる。
二人でいるんだ。
そんなことを ぼーっと想っていると
「ねぇ〜どこに行く?」
突然立ち止まり 君が 僕の顔を覗き込む。
(どこでもいいよ。 君と一緒ならどこにいても楽しいから)
と、心の中で。
「じゃぁ〜遊園地行こう!」
「大丈夫〜?ジェットコースターとか 苦手なんでしょ?!」
「大丈夫!! 頑張るから!!」
「あはは♪ 具合悪くなっても 介抱してあげないぞぉ〜(^^)」
「えぇぇーーーー」
大丈夫。
その笑顔も声も 今日は 僕だけのものだから。
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