夕闇の/アハウ
 
この身 一つ

つぶやきは 
虫がすだくように
土に溶ける

空を見ていた 真夏の
いくつもの巡り

また やって来る
胸の入道や
夕刻の驟雨が

どこかで
タブラーがうねり 唸る

深い 大地と接触する
愛撫するように 歩いたら
その 一歩の意味を 考える

夕暮れは無心に歌う 極彩色で

このアスファルトの道から
地霊を揺り起こしてやる

夜のクライマックスを感じるまで

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