チェリーコーク/柚木
 
真面目ぶって受ける授業と
最低賃金のバイト

作り出した自分に囚われて
結局そこに生み出された
中途半端な疲労感

中途半端な疲れを癒すには
安い炭酸のチェリーコークと
見知らぬ男とのセックスで

当たり前のように見つけた
小さな逃げ
くだらない日常に
ほんの少しの刺激をくれる


コンビニの良く冷えたチェリーコーク
それは喉を刺激する
安っぽいのに強い炭酸
チェリーとは名ばかりの
人口甘味料の甘さ
どれもこれも
私の身体にしみ込んでいく

それがどうしようもなく心地よくって
それはどうしようもなく繰り返す


出会い系サイトで知り合った馬
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