少女の殺人/なかがわひろか
 
面倒くさくて大変だとは思いませんでした
まだまだ私のリストには
何十人もの人の名前が書かれています

私はもう既に疲れてしまいました
私は彼を横に並べて
彼の好きなヒーローのテレビを観ました

私は疲れてしまって
ぐっすりと眠りました

夢の中で
彼と私は
手をつないで
実は君のことがずっと好きだったんだ、と言われました

私はとても嬉しくて
殺してごめんね、と言いました

(「少女の殺人」)

戻る   Point(7)