少女の殺人/なかがわひろか
とてもやりやすいのです
リストの一番上から順番に殺していこうと思いました
私はいつもきっちりしているので
順番を守るのです
一番上のリストには
幼馴染でいつも私を苛めていた子を選びました
彼のお家へ行って
ピンポンとチャイムを鳴らすと
彼が出てきました
どうしたの?
そう聞かれて私は
あなたを殺しに来たの、と言いました
彼はとても驚きましたが
リストの一番上に自分の名前があったことに
少し嬉しそうでした
どんな風に僕を殺すの?
彼の質問に
私は台所から持ってきた包丁を見せて
これで心臓を刺そうと思っていると言い
[次のページ]
戻る 編 削 Point(7)