見えているものは/
ぽえむ君
見えているものは
ただ単に
見えているだけであって
見るものを
見ていないのかもしれない
見えているものから
見えるものを見えたとき
初めて見えるのだと思う
目を開けなくても
見えるものは見える
風を感じれば
遠くにいる大切な人の
笑顔が見えるでしょう
手紙の向こうに
二度と戻ってこない
思い出が見えるでしょう
見えているものは
ただ単に
見えているだけ
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