詩人のプロフィール☆/atsuchan69
遮光カーテンの四隅に朝が零れている
うつ伏せで眠る君をベッドに残し、
素肌にすばやくドレスシャツを着て、
夜の逞しい身体は、そっと部屋を出てゆく
落ちてゆくエレベーターのなかで――
右手を上唇のあたりに近づけ、
もう一度、淫らな君の残り香を嗅いだ
紛れもない女の匂いが、まだ指にあった
そしてメルセデスに乗ったとき、
ふと助手席を見ると
ティエリー・ミュグレーの星のボトルが ひとつ。
――あいつ、わざと忘れたナ。 )))
即興でメールを送る――
太陽はもう、とっくに昇って
数分後。この地下駐車場を出たら
陽の下に僕はふたたび奴隷となって
何
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