すべての詩人たちへ/ae96
 
たとえフィクションの言葉を並べたとしても

  詩として存在しているということは紛れもない事実だろ?

  
  紙をペンで愛撫し 言葉が受胎して詩が生まれる。

  だが 紙をペンで犯し 言葉が受胎したとしても


  詩は生まれる。

  

  それが詩かどうかを決めるのは

  他人ではない。

  おのれだ。

  認めないのも自由。

  破り去るのも自由。

  ただ俺は破られても破られても

  詩を書く。

  認められなくても

  俺は認める。

  それが詩人が詩として産み出したものなら。

  俺は尊重す
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