【小説】非習慣的な夜/なかがわひろか
 
になったとき(ちょうどあさま山荘事件から30年経った頃だった)にたまたま興味を持って調べたことだ。当時の新聞やらなんやらを図書館で調べて(当時僕はまだ大学生だった)、それらのことに胸を熱くした訳だ。だってとても熱狂的な時代じゃないか。そんな時代に生きてみたかったと思うのはとても自然なことだと思う。
 話は戻るけど、70年代について書かれている小説はなんだかそれだけで面白い。むしろずるいとも思う。その時代にはたくさんの良質な音楽も生まれ、今だってその時代の音楽たちは幅を利かしている。70年代に生まれたものは、今の時代でも僕らの生活の中で上位にその席をぶんどっているんだ。
僕らの生まれた時代は
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