魂/麻生ゆり
 
日々言の葉について考えている
それは認知不可能な私の脳を
記号化する行為
それに比べて
ああ なんてこの世は交換可能なのだ!
(対象を切り取ることで付加価値がつく)


私の魂の慟哭と共に
 「世界」は凍りつく
 確実に ただ切実に進んでゆく
 しかしそれは残念なことではない
 超自然的なことなのだ

私の「世界」は行為に満ちあふれている
 矛盾だって含まれている
 キレイナモノもキタナイモノも
 等価に愛そう!
 そうすることで救われる
 「自分」が だ

私の一部が鏡に飲まれる
 今日もまた
 「取り替え」したくて
 ふと 立ち止まる
 しかし
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