もしも、だれかに愛されたなら未来は変わっていたかもしれない/わら
それに入ったヒビのようなものが
俺にとっての詩だとするのならば、
理想や理性のはざまでゆれる、一個の人間の叫びなんて、
いつの世代も男も女も
なにもは変わりやしないな
どうして、こんなに、風がやわらかいのだろう?
降り止まない雨のような鉛が
ゴツゴツと、ひたいを撃ちぬきつづけているというのに
なぁ、衝動よ
どこにいく?
声にならない声をいくら書きあげたって
だれに伝わるわけでもないだろう?
いや、
伝えるまいと、気づかれるまいと、
打ちつづけていたのではないか
迷いは、オマエの中にある
轢き殺そうとしたものは、
正しさ
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