五月の/まどろむ海月
 
られた
翼だとでも





自由なあなたの
魂の残り香を
抱きしめても
やさしい五月は
翠(みどり)に
透きとおるばかりです










  ? 雲



かなわぬ憧れから
金色に降りしきる痛み

消えない
てのひらの
想いは淡く
翠に透きとおり

五月の風に流れ
あの雲のように

あなたの空へ
彷徨うだろうか




 
 今夜は
 銀河の海を
 ゆったりと泳ぐ
 白鯨の夢を
 見たい










        
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