水月は銀色に光るのか太陽を映すのか/
プル式
クジラが静かに僕の横を通り過ぎて
僕はその尾ひれの渦に巻き込まれた
気がつくと上も下も分からなくなっていた
だから明かりのあるほうに行った
どうやら少し水圧が高かったのだろう
世界は少しもぼやける事は無く
どこまでも透明なのに
どこか少し歪んでいた
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