「 ぼくはおちんちん。 」/PULL.
 






目を覚ますと、
おちんちんがなくなっていた。
びっくりして鏡の前で確かめると、
やっぱりおちんちんがなかった。
おちんちんの代わりに、
林檎の芯のようなものが付いていて、
触ると、
ぴくんっと、
した。
不思議な感じ。
頭の奥がぴりり、
ふるえて、
もっとしたかった。

指に唾を付け。
芯に触る。
濡れて、
きた。
赤くなって、
ぷくり膨れて芯は、
ぐちょぐちょに濡れてきて、
もう指は止まらなくって、
ぴりぴり躯がふるえて、
どこか遠くから、
想った。

鏡に映る。
濡れた芯の、
あの裂け目の向こうは、
どう
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