きゃらめる 10/アンテ
つけて
いつまでたっても
やまないあめ
わたしひとりだけ
なかまにはいっていけない
8
とっておきの
ふくもくつも
はなたばも
かみがたも
ずぶぬれになって
それでも
あるいてかえりたかった
からだの
うちがわ
そとがわの
くべつがつかなくなるまで
とおまわりをした
9
あめにぬれないで
そとをあるけたら
どんなに
べんりだろう
ほんきでそうおもってた
みっつのおねがいの
かみさまに
えんえんとせっきょうされるなんて
ゆめにもおもわなかった
10
あめがあがって
にじがかかると
きっといいことがある
どんより
くもっているひは
どこかきぶんがはれない
そんなせかいなら
わたしもさぞかし
すなおでいられただろう
まどべでひざをかかえて
てんきよほうは
きょうもあめ
おもいつくまま
きょうかしょにのっていたうたを
くちずさむ
きゃらめる はこれでいったんおしまいです。
おつきあいいただきありがとうございました。
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