春。/鯨 勇魚
 
リエの海風が
向かい合う笑顔に
触れるなら ほら
しあわせの泡はまあるい
その一粒すべてが
眼差しでした


まわれ。まわれ。
みわたせる、たかさまで。

まわれ。まわれ。
はるがすみ。の、そら。たかく。

ほしぞら。みえなくても。
ふゆ。は、すぎて。

いま。このときが、
はるなのです。


海と空を混ぜた中には
境界はなくて抱きしめた先に
春の海鳴りが波が呼びました


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