たましいのともだち/モーヌ。
 
なに きみに

親愛を 感じていたこと とか...

けれども 口を もごもご するばかり だった





かれは 流暢な イングリッシュで

ぼくに 話しかけた

( ああ きみは 英語を 話すんだね... )

かれの 表情と たたずまいの なかで

外国の 街並み や 多忙なように うごめく

小奇麗な 人間たち や とても 強い

砕けた ガラスの 生みだす 反射光が よぎった

ぼくは 学生のころのように

英語を 流暢に 話せなくてはならないんだ... という

思いの はずかしさを 持って

かれの 前から 脱兎に なって
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