りふれいん。/鯨 勇魚
 
(ゆめの、いきもの、そらとぶくじら)

ゆうら。と、波打ちのつながるところ。
こころは、浮遊を好みました。

夕日のしずむ海のいろが、
おもいださせてくれます、

しずみきった、余韻から、
よるまでの空間の海鳴りが、
あたしを、ゆらしています。

星が見えてきます。
空が、群青色に境目なくなって、
のちに淡く、ながれて。
夜光虫と星が、ちょうど一対、鏡の海になります。

波打ち際で海から掬う星は、
空気にふれるときえそうでしたから、
ふいに飲み込んでしまいました。
青白い発光の、ゆうら。
感覚、夜には空をみてしまう。

(みえないだけ。いまは、みえない
[次のページ]
戻る   Point(3)