りふれいん。/鯨 勇魚
(ゆめの、いきもの、そらとぶくじら)
ゆうら。と、波打ちのつながるところ。
こころは、浮遊を好みました。
夕日のしずむ海のいろが、
おもいださせてくれます、
しずみきった、余韻から、
よるまでの空間の海鳴りが、
あたしを、ゆらしています。
星が見えてきます。
空が、群青色に境目なくなって、
のちに淡く、ながれて。
夜光虫と星が、ちょうど一対、鏡の海になります。
波打ち際で海から掬う星は、
空気にふれるときえそうでしたから、
ふいに飲み込んでしまいました。
青白い発光の、ゆうら。
感覚、夜には空をみてしまう。
(みえないだけ。いまは、みえない
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