失敗の日/んなこたーない
。
HereでもThereでもEverywhereでもない、
欠乏と違和感の午前4時。
腐った花びらが舞い落ちる不眠のベッドのシーツの波には、
シャンデリアが粉々に砕けている。
ぼくらは浮上を試みる。
涙ぐましい陽光を透かして、ついえたはずの期待に胸を膨らませて。
そのためだけにそこにあるものと、
そのためにそこだけにあるものを、
ぼくもあなたも、あまりに多く見落としてきた。
ぼくらはそれを知っている。
そして、もしもぼくらが偉人になれるとしたら、それ以外に理由はないことも。
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