詩集・人生の最中に/生田 稔
だ
プロレタリア詩人とエホバの証人
通じあうものがある
君は決して小説に転向しなかった
金儲けのため小説を書く者を罵倒する君
短歌を捨てて詩を書く僕
女たちはあまりにも虚栄的
それが運命というものだろうか
どんどん綴れ、小熊さんはそう教えてくれた
パイロットのインクにつけペンを挿しながら
人間の弱さを思う
暇があれば書けと
小熊さんは教えてくれているようだ
人も僕も幻滅しないで
詩の帳を立てつづけよう
いつか、ソロモンとゲーテの恋愛感について書こうと思い立った
聖書の雅歌とゲーテの?若きウエルテル?を並べてみた
恋に悩む大勢の青年に道を示そうと
女に力を費や
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