誰も寝てはならぬ/はじめ
になり 「謎かけの姫」として噂されるようになった
その事件を面白がったゴッツィが小説にし ジョゼッペ・アダーミとレナート・シモーニが台本にし 11人の作曲家によってオペラ化したが 時期はバラバラだが全員姫によって魂を刈られた プッチーニもそうだ 皆呪われた闇に取り込まれて幻覚を見ながら命だけはと懇願したが 容赦なくやられてしまったのだ
…さぁ!! 謎が解けた者はいないのか!! 謎が解けた者は「銅鑼を三回鳴らし 自らが新たな求婚者となることを宣言し」彼の名を高らかと述べるのだ!!
そうすれば姫の御霊は静かに天の彼の元へと戻っていこう…
さぁ 早く
今夜は…
今夜は…
…誰も寝てはならぬ
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