無題/キメラ
とあらゆる四方八方から歯車がぶっ殺しにくる
酷く恐ろしいものがオレにまとわりついてくる
ひたしい闇の魔王か
そんなもんじゃない
なんだ
この胸を斬り裂くような空虚は
酒はゆるく脳細胞に広がり広がる
広大な景色が幻覚のように目の前に広がる
この胸を巣くうものの正体が限りなく残忍で残酷なものだったなら幾分の救いもあるだろうに
人の英知が哀しみを作った
模倣な遊牧のままにはエゴは留まることなど出来るはずもなく
人は人を人となづけながら一瞬ごとに変化を繰り返す
不気味で嫌悪を吐き出しながら地上の清掃員を装う
誕生の記憶まで瞬間に巻き戻るように
きのうや一昨日のなんと意味のなさな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)