欺瞞に満ちた/
maynard
俺は俺の不完全さで砦を築き
未完の自己で武器を製造するのだ
使えそうな物はそれしか残っていない
俺にはそれしかない
俺はつまらなくて、変わり者で、下らない人間
しかしその剥き出しの俺が
精神を強固なものにした
俺は何も頼らず憂いから解放されている
しかし俺の情愛はくたばった様なものだ
つまり端に寄せられ膝を抱えている
憎しみ、怒り、罪の意識、そして弱さ
それらが俺を生に執着させる
この世の端で
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