夢で逢いましょう/はじめ
 
 君に逢うために生まれてきた 夢の中では隣にいるのに 目を覚ますと君はいない
 僕は必死になって夢を見ようとする しかしなかなか夢を見れない
 僕は失望する そして君のいない空洞を抱き締める 止め処目のない涙が幾筋も流れる
 現実の僕はいたって虚ろだ 生きている価値を自分で見出せないでいる
 趣味を何一つ持たず ただ生きる為に 夢を見るために 仕事をしている
 もう君の夢を見るために なんてこと言えない年齢なのに
 僕は一応 精神科に通って 心のバランスを保っている 君のことも医者に話した
 しかし医者は 君はもうこの世にはいないんだから忘れなさいと明言した
 心が未熟で幼い僕はそ
[次のページ]
戻る   Point(4)