蝋燭と闇/
はじめ
徐々に存在感を失っていく 蝋燭が短くなっていく
外の静寂と暗闇を突き破るかのように雀が鳴く
僕は現実に引き戻されていく
蒼い光が外から入ってきて羽ペンを握っていた骸骨は白みを更に増していく
蝋燭は既に干涸らびていてしかし黒い暗闇に似た煙を立ち上らせているのが見える
机には生涯をかけて綴った何千編もの詩が山積みになっている
眩しいオレンジ色の朝が君の世界にも照らされて幸せに暮らしていることを強く願っている
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