さだめ/松本 卓也
 
る事もあった

愛した夜だってあったし
切り捨てた関係もあった

最初から決まっていた事だと
振り返る日が来るかもしれない

泣きたいと願った風景
笑いたいと思った瞬間
慰める声に答える一時
振り返る度に嘯く

つまりはそんな感じなんだよ

だけど見据えた先に輝く
星のつぶてが何であるかなんて
明後日になっても分らないのだから

一粒二粒の雫を降らす空を通して
思い知らされる瞬間に悔やまぬよう
開け放った心が偽らぬよう

今日の笑顔を明日に繋げて
そのままいつか終われるように


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