カレーライスの誇り/ブルース瀬戸内
どうも、カレーライスです。
ご無沙汰してます。
今日私の身がどうなるか?
そんなことはわかりません。
5分先も分かりません。
明日なんてもっての他です。
飴色のタマネギの頃から
私は現在に勇躍と埋没していましたし
インディアな神秘的な時間感覚が
DNAにクリアに刻まれています。
どうも、カレーライスです。
私の黄金色に煌くルーについて言及すれば
それは何十種類ものスパイスの集合体であるため
ただの野合ではないかとの批判もありますが
そうではありません。
集合体でしか表現できない、
香しき美を目指しているのです。
大仰な言い方をすれば
人生みたいなものです。
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