ふたり/はじめ
いると自然と涙が出てくる
熱い涙は 眼球に留まり 僕を起こさせる
それ以上涙は出てこない もう僕には星座はただの星座にしか見えない
360度に広がる景色を僕は眺め回してみる
空気のひんやりとした冷たさが体にちょうど良く感じる
僕はまた同じ場所で横になる
星座達が優しく僕を見つめてくれている
僕はうん と頷いて 手を伸ばし こぐま座を気が済むまで優しく撫でる
星座は熱を失った
今夜僕はここで寝ようと思う
そして君と出逢った頃の夢を見るよ
木漏れ日が溢れている桜のトンネルの中を二人で手を繋いで駈けていって
その先にある光の向こうの死んだ後の何も無い世界へと入っていくよ
二人とも一緒だよ
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