空飛ぶ機械のための習作/はらだまさる
 
いるゴミだ、人間というゴミだ。生きることも死ぬことも出来ない無能だ、恐い、恐い、生きているのが恐い。眼を閉じるのが恐い。死にたい、死ねない。気が狂いそうだ。何とかこの僕を眠らせてください。眠れない。眼を開けるのが恐い、このまま僕を永遠に眠らせてください。僕は純粋でありたい、美しくありたいんだ。」



 もし自分の大切な家族や友達や恋人に、こんな風に苦しんでいる少年がいたらどうするだろう。これを読んでいるあなたは、そんなことをじっくりと考えてみたことがあるだろうか。それとも、もしあなたがこのような思考を抱いたとき、あなたはあなた自身に対して何がしてあげられるのだろうか。
 この少年の生き
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