空飛ぶ機械のための習作/はらだまさる
 
は、時間や可能性だけではない。更にはもっと大切なものを失っていることに、気が付かなければいけない。
 それは何か。本当に多くの大切なものを失っているのだ。

 例えば身近な例として、あなたが「口うるさい誰か(上司、親父etc)」にイライラしているとする。その人に対して、あなたはきっとこんな眼鏡をかけているはずだ。
 それは「口うるさい親父」という眼鏡である。この眼鏡(フィルター)を通してその人を見るので、その人があなたに対して何を言おうが、全てが口うるさく聴こえてしまうのだ。その眼鏡を、その汚れたフィルターを外してみたらどうだろうか。そこには、ただのひとりの孤独な人間がたっているだけだ。こ
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