ドン・キホーテ・デ・ラマンチャ/maynard
だからどうって事は無いのだけれど
流石に痩せこけたロシナンテにまたがって
幻想を追い求めるのにも限界を感じて
家来の頭の足りないサンチョ・パンサも
領主になり去ってしまって
ドン・キホーテは疲れてしまったよ
今は移ろいやすさや下らなさしか感じないよ
捻じ曲がった孤高と言うレイピアなんて捨ててしまって
ツギハギだらけの信念と言う甲冑なんて脱ぎ捨てて
やっぱりラ・マンチャに転がり堕ち着く
きっともうベッドに横たわる
正気なドン・キホーテ
巨人に見えた風車は
限りなくただの風車であって
ドゥルシネーアと言う貴婦人は
やっぱりアル
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