ネチズンたちの詩メディア/川村 透
 
ちは言葉の筋肉をギラつか
せて疾駆する電子の虎だ。それはすぐれて「現代」の無意識を、言
葉を紡ぐ人、人、人、群集う欠け、ラたちを映すめくるめく鏡のよ
うなモノ。僕たちの「今」を紐解く夢意識の、ランダムなインデッ
クス。こうしている間にも、電子ネットワークは、言葉の坩堝とし
て、抛りこまれる言の葉たちをさらに煮えたぎらせ、詩、のような
モノ、ノケ、たちの欠け、ラ、から、「僕」のような、わたく詩ゴ
トを営む蜘蛛の子、ラを、今も、際限なく産み続けているのだ。

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