日溜まりの中で/はじめ
僕の心のように六畳の部屋は冷たくなっていった
暗闇の中で 僕の目は光っていた
君がこの部屋にいるみたいに感じ 君を抱き締める真似をした
僕は生暖かい空気を抱いていた
しかしそれも部屋の空気と同化し ゆっくりと消えてなくなってしまうと 僕の目は乾いて部屋の中で浮いているような感じがした
僕は瞳の奥にある宇宙を見つめていた 心を落ち着かせると 僕は布団を出して眠る準備をした
しばらく何も考えなかった ただ明日も日溜まりの中にいれたらいいなと思っただけだった
戻る 編 削 Point(5)