ひかりのいろ/とびまる。
 
ない

せめて目の届くところで
ぼくを見ていてほしい

聞こえてるのか
聞きたくないのか
ぼくは何回も
言ってしまうけれど

きみはやっぱり
白く眩しく美しいままだ

あきらめてはいない
だけどみえるだけでも
うれしいことだと
思うようにしなければ

みつめることさえ
できなくなる

眩しさに慣れる
ことなんてないように

美しいきみには
ずっと触れられない
ままなのかもしれない

瞬きながらため息をつく
その時だけきみは
微笑んで柔らかくなる

首を横に振るのは
前髪がうっとうしいから

あきらめてはいない
明日に期待しているだけだ

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