追伸/ささやま ひろ
親友は成立するって
君はまじめに言ってたっけ
僕にはさっぱり分からなかったけど
いくつもの季節を越えて
16年という月日は僕たちをどう変えた?
あのとき僕が
君が言うところの
親友 を選んだのなら
今でも語り合っていたただろうか
卒業の季節になると
今でも君を思い出す
あの時僕が選んだ選択に後悔は無いけど
今ではわずかながら
君が言っていた親友も
まんざら悪くないと思うんだ
君の屈託の無い笑顔は
共に過ごした
春と
夏と
秋と
冬と
そして講義の数だけ
今も色褪せずに残ってる
じゃあねって
キャンパスで別れた春
だいぶ遅くなったけど
君への追伸
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