すぷりんぐすてっぷ・じゃんぷ/モーヌ。
 

また 春が きた って だれかが いう

とめどなく 梅は ほころび

いぬふぐりは 淡く むらさきの 列を 走る

つぶらかな 音で ころ ころ と

ひとなりの 絃(いと)が 立てる 含みで

互換する ぼくの 円形劇場を ひろがる

そんな ひかりの 日和に

冬が まいっちゃったなあ... って とおくで わらって

いつでもを いつまでも 想起 させて

一期一会 で 季節が めぐろうと

ほんとうは 二度と 会うことは ない





いつも ながらに 歩いて いる

終わりも 始まりも はても ない

どんな 風が
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