足の裏/
水町綜助
人
が死んでいる
その足の裏を見ている
べつにわけはない
そこにすわっていただけで
ぼんやり見ていただけで
わけはない
乾燥した足の裏は灰色をしていた
血のながれは
もう止まっているようだ
それだけだ
それでかなしいもんだよ
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