ほしのまち/水町綜助
 
宙を燃やすんだ

後には渓流に沿って流れる雲だけで

金色になめされている雲だけで

僕は明日に笑うしかなくなる

この町は

天球の町だよ

あまねく割れてしまった

さらわれた

渇望の

愛情の

町だよ

幾つもの朝と昼と夜が息を引き取る

金色のたそがれとかのたれが抱き合い眠る

静かな生が最後にたどり着く町だ

そこに君は帰るのか

僕はここから帰るよ

さわぎの町に

しかたないことだね

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