ほしのまち/
水町綜助
宙を燃やすんだ
後には渓流に沿って流れる雲だけで
金色になめされている雲だけで
僕は明日に笑うしかなくなる
この町は
天球の町だよ
あまねく割れてしまった
さらわれた
渇望の
愛情の
町だよ
幾つもの朝と昼と夜が息を引き取る
金色のたそがれとかのたれが抱き合い眠る
静かな生が最後にたどり着く町だ
そこに君は帰るのか
僕はここから帰るよ
さわぎの町に
しかたないことだね
戻る
編
削
Point
(11)