生まれ見る現実/
なかがわひろか
太陽を覗く
開いたばかりの瞳
裏側にあるものが見えるか
嗚呼眩しすぎて
嗚呼霞む真実
行方知らぬ
惑星の証を
辿る足を掴め
響く声
宇宙が耳を塞ぐ
消失をかき消せ
絶えぬ場所まで
届き行け
嗚呼太陽の後に
嗚呼輝ける者よ
大気を背負う身体
凝視するのはただ、現実
嗚呼、瞳
(「生まれ見る現実」)
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