頭上の振る舞い/
千月 話子
天井の 梁に残った紙吹雪
窓を放たれ 宙を舞う
落ちて行く音 はらはらと
役に立てない もどかしさ
拾い集めて もう一度
喜び祝う 人々の
頭上に落ちて 花吹雪
至福味わう 夢を見る
燃え去ることの 有無など問わず
美しく散る ことだけ願う
ひらひら と
祈り届いた 紙吹雪
再生されて 浄化する
再生されて 頭上に
降る 舞う
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