cake/
水町綜助
ショートケーキひとつ
落ちていく
月夜の道に
落下する
やわらかな音
聞こえない
苺がひとつ転がった
外れてとれて痛んでる
暴風通ってまた転がり
赤い
実の
白い
いちばん張りつめたところが
月の光を映してしまうところが
すこしずつ
痛んでいく
戻る
編
削
Point
(14)