もう少し<18のprose-7->/
ウデラコウ
笑ってくれる君が
いるわけじゃないから
糸が切れたように眠る 君の顔を
見つめる至福を 味わう片隅で
君のその華奢な両肩に 圧し掛かる運命が
もう少しだけ 軽くならないかなって
ずっと ずっと 願って
眠ったまま 僕の手を捜す君に 苦笑して
そっと差し伸べた僕の手を 探し当てて
満足げに夢の中で笑う君が いつまでも続くようにと
その額に そっと そっと キスを落とした
[グループ]
戻る
編
削
Point
(4)